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アート

絵画をめぐって

過去の名画をモチーフに、絵画に描かれているものを立体で現実空間に再現し、それをまた絵画化するという試み。
絵画は平面的な物質にすぎないが、その本質はそれを通じて感じる不在の理念の方にある。それを顕すには、絵画に対する奉仕、つまり絶対的な信頼、愛が欠かせないと考えている。その思いがこのような制作の形になった。愛とは外から語られてしまってはリアリティを失ってしまう。 まさに現在進行形のただ中にあってこそ生き生きするものである。私は絵画を外からではなく、ただ中に立って考え続けたい。永遠のものとして姿をとどめている絵画を、外から眺めるのではなく、その運動の中に身を置いて不在の理念について考え続けたいと思っている。それは単に永遠=死ではなく、死の中で永遠に生き直す試みでもある。



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