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アート

パールペイント

偏光パールの塗料で部分的にペイントされたこの作品は、正面からは色彩を確認することができないが、視点を移動して、作品に光が反射する位置から眺めることで色彩が現れるようになっている。そのとき、写真の図像や表面に施されたエッチングの線は埋没し、色彩だけが浮かび上がっている。この作品の色彩を見ようとする行為は、作品の表面の物理的な反射を見ている行為であることに気づかせてくれる。また、視点を変えることで色彩が変化することから、他の鑑賞者と同時に作品を共有することはできない。作品と鑑賞者である自分との関係の中だけに存在する色彩とも言える。




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