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アート
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山田純嗣

 ゴヤの《我が子を喰らうサトゥルヌス》をモチーフとしたドローイング。「不穏な作品を」という画廊のリクエストで作った作品のシリーズ。
 周辺の描き込みは、原画にはない動物や植物を細密に描き、本来の絵のテーマから離れて(一部クマが鮭を食う姿を描くなど、原画のテーマと韻を踏んでいる部分はあるが)近視眼的な観察を促し、一方、原画では中心となる情動的な表現をした部分は空白とし、見るものの記憶や想像で再現させることを試みた。原画のテーマとは違う部分に夢中になったり、何も描かれていない空白をみるという行為から、人は絵の何を見ているのかを問えたらと考えた。

展覧会歴

  • 2019年 「想像力 死んだ 想像せよ Imagination dead imagine」不忍画廊(東京)

(19-4) SATURN DEVOURING HIS SON

 

2019年

54.5×30.5cm

BFKリーブ、鉛筆

作家蔵