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アート

1997年

 インタリオ・オン・フォトの作品を初めて制作したのが1997年。それまでいろいろな方法を探りながら絵画について考える作品を制作していたが、写真と絵画の関係を比較してシンプルな手法で始めた。目の前にあるものを視覚的に捉え、平面に移し替える行為として、写真、絵画、それぞれの角度からアプローチし、重ねることで見えてくるものの中に絵画の特異性があるのではないかと考えた。
 最初は「ただ目の前に存在するもの」として、卓上静物の「on the table」というテーマで制作した。
 こういった対象に向き合う方法のベースには、李禹煥の鉄板の上に石を置いたような、もの派の作品があった。もの派の客観的でときに抽象性の高い「もの」を扱うことで作品化するスタイルを、カボチャやリンゴなど、安価で日常的なものに置き換えアプロプリエートして作品にした。



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