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アート
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山田純嗣

 ゴッホの《ヴィンセントの椅子》をモチーフとした作品。ゴッホのこの作品は、床と椅子の空間の整合性がないが、かえってそのことが画面の強さにもなっている作品。立体化してみると、椅子や空間それぞれの単体は狂いのない形をしているが、単眼のカメラで撮影するには、どちらかをどちらかに合わせて歪めて作る必要があった。組み合わさった時の空間の整合性のなさは、仔細に見ないと気付かないことから、画面を前面に押し出す効果を生み出すものとして、あえて行ったのではないかと感じてくる。

展覧会歴

  • 2017年 「overflow 大山実希・箱山朋実・山田純嗣」画廊翠巒(前橋)
  • 2017年 「絵画をめぐって –影のない-」不忍画廊(東京)

(17-7) VAN GOGH’S CHAIR

 

2017年

31.5×25cm

ポリコートパネルに印画紙、樹脂、ラメ、パールペイント、インタリオ・オン・フォト

ed. 2

作家蔵