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アート
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山田純嗣

土田麦僊の《舞妓林泉》をモチーフとした作品。麦僊の《舞妓林泉》は、彼がイタリアなどに留学した直後に描かれたもので、西洋と日本の融合が試みられている。特に彼がイタリアで感銘を受けたベルナルディーノ・ルイーニは、レオナルド・ダ・ヴィンチの影響を受けた画家で、《舞妓林泉》にも《モナ・リザ》との共通点が見られる。また、構図や視点、色彩などには、セザンヌやゴーギャンなどからの影響も伺える。影のない表現は、ルネサンスから近代までの西洋にはなかったが、近代以降、西洋と東洋で行き来が行われる中で、それぞれで場所でお互いが融合する作品が生まれるようになった。それは、絵画独自の表現を模索することでもあり、そのことに注目し、立体、平面、写真、光といった方法でこの作品に取り入れ制作した。

展覧会歴

  • 2018年 「めがねと旅する美術展」青森県立美術館/島根県立石見美術館/静岡県立美術館
  • 2017年 「overflow 大山実希・箱山朋実・山田純嗣」画廊翠巒(前橋)
  • 2017年 「絵画をめぐって –影のない-」不忍画廊(東京)

(17-3) 舞妓林泉

 

2017年

200×93.5cm

ポリコートパネルに印画紙、樹脂、ラメ、パールペイント、インタリオ・オン・フォト

ed. 1

作家蔵