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アート
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山田純嗣
馬遠の水墨《黄河逆流》をもとに立体化した作品。室町の山水図や、狩野派から北斎に至るまで、日本の水を描いた古い絵画によく見られる波紋の線的な表現、鉤型の波頭の表現は、馬遠などの中国絵画が元になっていることは言うまでもない。また、その波の表現は、西洋ではジャポニスムとして、クールベの海景の波の表現などにも影響を与えたとも思われる。
荒ぶる炎の河を描いた(09-1)と対の作品。これら2点を並べて展示することで、2点の間に浄土へ通ずる「二河白道」が現れるとした。

展覧会歴

  • 2009年 個展「The Pure Land」不忍画廊(東京)
  • 2009年 個展「絵画をめぐって ―The Pure Land―」中京大学アートギャラリーC・スクエア(名古屋)
  • 2008年 「Dual life」愛知県美術館ギャラリー

(08-24) TORRENT

 

2008年

93.5×162cm

ポリコートパネルに印画紙、樹脂、パールパウダー、インタリオ・オン・フォト

ed.2

作家蔵