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アート
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山田純嗣
リンゴがモチーフ。ものによっては皮を剥き、その皮が画面上方へ延びていく。この作品を作るときにイメージしていたのは、李禹煥の《線より》シリーズだった。《線より》の筆のストロークにあたる部分にリンゴを当てはめた。絵の具で「何か」を描くのではなく、絵の具以外ではないという《線より》の作品に、「何か」であるリンゴを当てはめた。「on the table」シリーズのこういった作品をつくったのは、やはり絵画には、何かを描くというイリュージョンの性質もあるのだ、という事も示さなくては不完全ではないかと感じていたことがある。イリュージョンと物質性、その両方が一つの画面に共存する作品を目指していた。

展覧会歴

  • 2004年 個展「on the table」画廊翠巒(前橋)
  • 2000年 「現代日本美術展」東京都美術館/京都市美術館
  • 1999年 個展 ギャルリー・デコ(名古屋)

掲載

  • 『信濃毎日新聞』2002年9月3日号(信濃毎日新聞社)
  • 『版画芸術別冊版画年鑑2001』(阿部出版)
  • 「2000(第29回)現代日本美術展」 図録

on the table #100

 

1999年

114×182cm

パネルに印画紙、樹脂、インタリオ・オン・フォト

ed.3

個人蔵