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「第29回損保ジャパン美術財団選抜奨励展 作家コメント」

 私の作品は二次元芸術ですが、制作工程に立体制作や写真などが加わっているため、鑑賞者の多くは、絵画なのか写真なのか、またはそれ以外のものなのか、戸惑いを感じるようです。私はそのようなはっきりしない中から、ジャンル分けされる以前の、人々の心の内にある<美の極点>を見出し、<視覚の不確かさの中に美は宿る>という仮説を証そうとしているのだと思います。