高橋由一の《豆腐》をモチーフにした作品。 重ねたドローイングには、他の由一の作品を描いた。由一が油彩画を日本に広めようと描いた《豆腐》は、それまでの日本の絵画では表現できなかったリアルな質感の描き分け、当時流行っていたがすぐ退色してしまう問題を抱えていた写真に対して、経年変化しない油彩画の画材の優位性を訴えた意欲作である。しかし、その意欲に反して、豆腐というモチーフのチョイスが実に日本的でユニークである。日本と西洋、写真と絵画を考える上でも重要で、個人的に好きな作品である。
(21-16) 豆腐
2021年
32.5×45cm
パネルに印画紙、樹脂、インタリオ・オン・フォト
ed.4
1-3/4:個人蔵
4/4:作家蔵
高橋由一の《豆腐》をモチーフにした作品。
重ねたドローイングには、他の由一の作品を描いた。由一が油彩画を日本に広めようと描いた《豆腐》は、それまでの日本の絵画では表現できなかったリアルな質感の描き分け、当時流行っていたがすぐ退色してしまう問題を抱えていた写真に対して、経年変化しない油彩画の画材の優位性を訴えた意欲作である。しかし、その意欲に反して、豆腐というモチーフのチョイスが実に日本的でユニークである。日本と西洋、写真と絵画を考える上でも重要で、個人的に好きな作品である。
展覧会歴