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アート
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山田純嗣

 スペインバロック期の画家スルバランの《ボデゴン》をモチーフにした作品。
 一見写実的に見えるスルバランの元絵だが、皿や壺の楕円を見ると視点が様々な角度から見られていることがわかり、バラバラに描いたものを画面上で合成したのではないかと推測できる。そのため、この作品を立体で再現するにあたり、壺の傾きなどを歪ませて作った。
 重ねたドローイングには、サンチェス・コターンやヴィレム・カルフ、ヴァニタス画など同時代の他の画家の静物モチーフを描いた。私が最初に作品を作り始めた時(1997年頃の初期作品)に参考にしたのか、これらの静物画だった。
 

展覧会歴

  • 2021年 山田純嗣 個展「絵画をめぐって 花と花瓶」AIN SOPH DHISPATCH(名古屋)
  • 2022年 「ART NAGOYA 2022」名古屋観光ホテル(AIN SOPH DHISPATCHより出品)
  • 2022年 山田純嗣 個展「絵画をめぐって あることとないこと」不忍画廊(東京)

(21-15) BODEGON (STILL LIFE WITH POTTERY JARS)

 

2021年

46×84cm

パネルに印画紙、樹脂、インタリオ・オン・フォト

ed.2

個人蔵