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アート
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山田純嗣

ニューヨーク近代美術館所蔵ポロック《1、ナンバー31》をモチーフに制作した。純粋な抽象の作品を立体化するとどうなるかという思いで、絵の具の前後の重なり合いを立体として表現した。抽象表現主義などの作品では無時間性ということが重視されていたが、ポロックの作品は、よく見ていくとどの絵の具がどの絵の具の上に重なっているかということが気になり始め、鑑賞者は無時間的ではいられない。しかし、画面のどこにも中心はなく、どこかに焦点を合わせても、他の場所と価値の差は感じられないという点では、無時間的な鑑賞ができるとも言えるが、私のこの作品では、版による描写で具体的なものを描き加え、各箇所に焦点を合わせられる時間制を含む作品へと変化させた。

展覧会歴

  • 2015年 「山田純嗣展 絵画をめぐって」Bunkamura Gallery(東京)
    2014年 「山田純嗣展 絵画をめぐって 反復・反転・反映」不忍画廊(東京)
    2014年 「山田純嗣展 絵画をめぐって 理想郷と三遠法」一宮市三岸節子記念美術館(愛知)
    2013年 「overflow 瀬川麻衣子・山田純嗣・横野明日香」画廊翠巒(前橋)

(13-7) ONE : NUMBER 31

 

2013年

126×291cm

ポリコートパネルに印画紙、樹脂、パールパウダー、ラメ、インタリオ・オン・フォト

ed.1

作家蔵